見沼たんぼとは?
見沼たんぼは、さいたま市緑区・見沼区を中心に、南は川口市、北は上尾市にまたがる1200ha超の広大な農地帯です。縄文時代には海面上昇により海の底にあり、その後、淡水の湿地帯を経て江戸期には新田開発されました。現在は残された田んぼは少なく、多くは野菜畑や植木畑となっているが、その豊かな自然環境は残されたままです。
見沼の土壌について
見沼は縄文時代には海面上昇により海底にあり、その後、淡水の湿地帯の時代を経て、江戸時代には新田開発がなされました。その特異な歴史のためか、地下1メートルには未分解の水草が堆積する有機物の層と、豊富な地下水が蓄えられています。そのような土壌特性は野菜の生育にも影響を与えています。
ロゴマークについて
こばやし農園では、特徴ある土壌を有する見沼たんぼで栽培する野菜を「見沼野菜」と名付け、そのロゴマークは2020年6月に商標登録認証されました。
栽培方法について
見沼野菜の栽培方法は、2つの考え方のベースから成り立っています。1つは見沼たんぼの土壌特性(地下の有機物層、地下水)を出来るだけ活かすこと、もう1つは土中の微生物を活かすこと、です。
この2つの考え方から、以下のような栽培方法にたどり着きました。
①農薬・肥料を使わない(自然栽培)
見沼野菜では、農薬・肥料を使用しない自然栽培(※)といわれる栽培方法で育てられます。その理由は、安心・安全に野菜を食べてもらうことはもちろん、見沼たんぼの特性を活かせば、肥料も必要ないと考えているためです。むしろ過度な施肥は、害虫や病気の原因になったり、外観は立派で大きくても味がボケた野菜が出来てしまうと考えています。
また土中の微生物にとっても、農薬や化学肥料は良い影響を与えません。
※自然栽培の定義はさまざまですが、こばやし農園ではトラクターなどの農業機械や各種資材(不織布、マルチ、ビニールトンネルなど)は使用しています。
②雑草をすき込み、適度に畑を休ませる
肥料を使わない代わりに心掛けていることは、自然に生えてくる雑草を堆肥の代わりに土に鋤き込むこと、そしてすき込んだ雑草が良く分解し、土中の微生物が活発に働くように畑を酷使せずに適度に休ませる、ということです。はたから見ると雑草が目立つ畑にはなりますが、土壌のためにはむしろ適度に雑草が生えている方が良いのです。
今後は農地帯として非常に特異な歴史や土壌特性をもつ見沼たんぼと、そこで栽培される野菜を「見沼野菜」として広く知られるよう推進していきたいと思います。
こばやし農園では、一緒に「見沼野菜」を推進していただける生産者や販売者の方々を募っています。詳しくは、「見沼野菜」ホームページを参照下さい。